top of page
295088935_4941548319284265_2300280025627812122_n.jpg

​お店について

story

富士宮市柚野地区は、静岡県富士宮市西部に位置し、縄文時代の大鹿窪遺跡を始め、道祖神などが数多くあり、地域全体が棚田で構成される美しい里山です。約2,000人の人たちが暮らしており、元々柚野で生まれ育った人たちと転入者が、お互いに共存できている地域です。

地区で日用品や食料品が購入できるお店は、数年前まで何件かありましたが今は、デイリーヤマザキ遠藤昭次商店の1軒のみ。地域の重要な拠点として、お店は地域の人々に「遠藤さん」と呼ばれ70年もの間愛されてきました。

そんな遠藤昭次商店が、2022年3月に店主の健康面の不安などから閉店することとなりました。このお店が地域からなくなるのは困る、それでいいのか…考えた末、このお店を継ごうと決意したのが、柚野商店店主、平野映子です。

 

遠藤昭次さんと私に血縁関係はありません。私にとって、遠藤昭次商店は暮らしに欠かせないお店の1つでした。

我が子の初めてのおつかいも遠藤さんでしたし、急な来客で食材が足りなくなった時、夏の農作業後に冷たいものが飲みたい時、子どもの文具が急に足りなくなった時、何でもすぐに買いに行けて、いつも世間話をしたりしながら笑顔で対応してくれる。

更に、地域の子ども会のお祭り用のお菓子を注文したり、どんど焼きのお団子やミツマタがその季節になると店頭に並ぶなど、このお店は地域に欠かせないお店だなと実感しながら生活してきました。

そんなお店が閉店してしまうということを聞き、寂しさと同時に「地域全体が困る」と感じました。

子どもたちに、きちんとした生活のベースのある豊かなふるさとを残していきたい…と。

276995414_4618069628298804_180632550244161049_n.jpg

遠藤さんにとっても、地域唯一の商店を閉める決断は大変苦しいものでした。できることなら、地域のために誰かに継いでほしいが、買い物の主流が町の大型ショッピングセンターや専門店になってきている現在、「新しいことをしたほうがいいができない。情報発信の仕方もわからない」、「外と繋がりのある人に引き継いでもらえたら活気が出るかもしれない…」と悩み、私に今回のお話をしてくださいました。

大型ショッピングセンターはとても便利ですが、町から離れた地域に暮らす人、移動手段のない子どもやご年配の方たちには、「遠藤さん」のような個人商店は欠かせません。それは、柚野地区だけの話ではなく、全国の中山間地域で言えることなのではないでしょうか。

1つの商店が地域交流の生活の重要な拠点になっていくことができ、それが地域全体の未来につながっていく。このことから、引き継ぐお店の名前は地名をとって「柚野(ゆの)商店」にしようと決めました。

遠藤さんと私が想いを同じくする、柚野の未来のためのお店です。

​開店はクラウドファンディングで
ご支援いただきました

商店を引き継ごうと決めてから、販売許可について調べたり、改装の相談をし補助金を申請したり、一緒に働くスタッフを探したり、内装のイメージを固めたり…と予測していたことから想定外の事まで、準備に目まぐるしい日々を過ごしていました。

改装費用の一部は補助金を申請しましたが、商品棚や看板や量り売り用のビンや計り、おかずやご飯を作る厨房設備機器などもかかってきます。いろいろ含めると100万円以上はかかることがわかり、小売業は未経験ですが、私の新しいチャレンジ、柚野商店の開店に、みなさんのお力をいただきたく、クラウドファンディングに挑戦しました。

2022年4月1日に、目標金額を50万円としスタートさせたクラウドファンディングは、開始3日目で達成となり、更に9日目には100万円を達成しました。そして4/30に150万円を超えるご支援をいただき、1ヶ月のクラウドファンディング挑戦を終了いたしました。ご支援の多さ、反響の大きさに驚き、ただただ感謝する日々でした。本当にありがとうございました!

みなさまの温かいお気持ちにより想像以上のご支援をいただき、できないと諦めていたお店のロゴの作成やリフォーム前のプロの店舗クリーニング、お総菜のショーケース購入などもできるようになりました。

みなさまから温かいお言葉ももたくさんいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

​柚野商店を開店できたのは、ご支援いただけた皆様のお力添えのおかげです。

​本当にありがとうございました!

柚野商店は、 クラウドファンディングで 163名の方から ご支援をいただき 開店いたしました。 ご支援ありがとうございました!.png

こんなお店です

柚野商店には、無添加のもの、地産地消なもの、エコなもの、安心安全な野菜、惣菜、スイーツ、飲料がたくさん並んでいます。欲しいものを欲しいだけ買える量り売りも、調味料やスパイス、油や洗剤まで販売しています。

しかし、地域で唯一の商店として愛されてきた遠藤昭次商店の良さ、地域の方々のニーズを考え、お酒もたばこも、一般菓子メーカーのお菓子やアイス、加工品も置いています。

一般的なポテトチップスの横にオーガニックのクッキーが売っている、この2つが共存できていて、どちらを購入するかはお客様が選べばいい。そんな多様性を大事にしています。

また、量り売りも充実させ、エコなお買い物ができるお店になっています。

昔は、容器を持ってお豆腐を買いに行ったり、三河屋さんが御用聞きをして必要な調味料を届けたりすることが当たり前だったはず。量り売りのお店をやることは、先進的なものにトライするというよりは、昔ながらの感覚を大事にした、懐かしい場所を取り戻すような感覚でもあります。

クラファン用店舗イラスト 透過.png

おばあちゃんおじいちゃんは野菜や牛乳を、お父さんはお酒やたばこを、お母さんはその日の夕飯のおかずを、子どもたちはおやつを買いに来る。必要なものを必要な量だけ量り売りで買うことでゴミも最小限に。

スタッフが手作りする無添加のおかずやご飯がその日の食卓を彩る。柚野地区で採れた野菜、市内のパン屋さんのパン、お肉屋さんのお肉など生産者の顔の見える商品が並ぶ。

お店の外にはベンチがあり、買い物がてら座って地域の人がゆっくり話すこともできる。

​そんな、ひとりひとりにちょうどいいお店を目指しています。

そしていつかは、家から出づらいおじいちゃんおばあちゃんのための宅配サービスや、お弁当箱をお預かりしてお弁当箱に夕飯一式を詰めるお弁当サービス、地域にいるパティシエのケーキの注文販売や訪問美容院など、柚野地域に今はないサービスもできるお店にしていけたらと、夢を描いています。

取材いただきました

416930886_17943067781759026_8478094163618545996_n.jpg

ソトコト 様

2024年2月号 

キャプチャfgjtys.JPG

​ダヤンテール 様

キャプチャhtrhs.JPG

​号外NET 様

地域のお店デザイン表彰2023 
大賞を受賞いたしました

スクリーンショット 2023-11-27 165333.png
スクリーンショット 2023-11-27 165426.png
bottom of page